偶然の再会(2010/12)

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2010年も師走を迎えた頃です。

ヒゲ親方は、昨日も走る、今日も走る、そして明日も多分走るでしょう、という

日々を送っておりました。

そんなある日の現場にて、です。

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忙しい時には、あまりに手間がかかる現場、というのは、しんどいものがあります。

この日はまさしくその「しんどい」「手間がかかる」現場でした。。。

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この工務店&設計士さんとは、独立前にお仕事をしたことがあり、その後はご縁が無くきました。

今回新しい建具屋さんからお取引の依頼があり、お受けして再会の運びとなったわけです。

他にもこの工務店様の現場でのお仕事が続きまして、そこの社長さんや設計士さんと、

「久しぶりやんかぁ〜!!!何年ぶりやろ?」と話しが盛り上がってしまいました。

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この建具屋さんは自前で工場を持っていらしゃるのですが、和歌山にも発注を出します。

今回はどちらの工場で加工されてきたのかまで分かりませんが、

建具の寸法というか・・出来上がりというか・・

要するに納品されてきて、「さぁ、取り付けて下さい」という品物が・・なんというか・・でした(涙)

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ずどーーんとした感じの内部です。広々とした内部というか。

そこにデカ目の建具がこれまた、ずどどーーーんと入るというわけです。

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早速親方が丸ノコを取り出してきて、細長い親子扉の子の側をジャキーーンと切りはじめました。

な、なんででしょう?

それは・・

 ご覧の通りです。。。

本来は現場でカットするのを工場で加工してくださったのはいいんですが、

縦框と横框の幅がビミョーに合ってないんですね、これがww

これじゃー、ちゃんと取り付けることが出来ません。

ですから、何箇所かあった、親子扉の部分の全ての幅を合わせるために

加工しなおすハメに・・・涙。。。

中途半端な残り方だから、手ノコではカットできません。

丸ノコ大活躍です。

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さて、お次はカンナの登場です。丸ノコで切った部分を丁寧に仕上げます。

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続いて登場するのは、トリーマー。フランス落としの仕込みです。

 

 

縦框と横框にまたがって金物を取り付けるので、綺麗に仕上げるのに気を使います。

右側写真、綺麗に加工されていますね。これから「落とし」の部分の作業をするわけです。

 丁寧に墨を拾います。失敗は許されません。

 

ドリルドライバーで、ガガガガっといっちゃってます。

 

そして、またまたトリーマーの登場です。綺麗に仕上がっていってますね(右側写真)

 しかし、最後は手仕上げです!当然ですね!!!

 

ビスで留めて、一丁上がりです♪

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お次は丁番です。トリーマーで加工してから、手仕上げ。これ、基本ですね。

だから親方は仕事が速くて綺麗と評判なんです。

電動工具を上手に使って、その分で空いた時間を丁寧な手仕事に回すのです。

  

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これは玄関の親子扉です。

親と子両方仮止めできました。親の側にはガラスが入るそうです。

出ましたぁ〜! 親方の自作定規。これで、玄関の鍵を取り付けます。

 飛び散る木屑。迫力ありますね!!!

 

シリンダー・サムターン部分の穴をあけます。       (どんだけ木屑が出るんだか?掃除するのは管理人なんですけど。。。涙。。)

 綺麗に2つ付きましたね。用心のために2つの鍵は最近多いですね。

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次は2階部分です。

 

相変わらず、建具が入っていないお部屋というのは、なんだかガランとしていまいちですね。

これに建具を入れることにより、大変身するんですから、建具ってとても大切なものですよね。

単なる部屋の間仕切りや出入り口にとどまらず、部屋や家自体の雰囲気まで左右してしまうんですから。

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 ここでも定規とトリーマーが大活躍です♪

これは2階トイレの開ドアの表示錠の加工をしているところです。

 

寝室引戸を切り込んでいるところです。

最後に大事なのは、手仕事です。いつもの通り丁寧に面取りをする親方(写真右)

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 ここだけの話しですが・・

 親方には職業病がありまして・・

 自宅で何か木工をしたり、家の造作でちょっと頼みごとなどしますとですね・・・

 『必ず』 丁寧に 《面取り》 をしないと気がすまないのです。

 その様子というか、程度がですね・・

 管理人には「はぁぁ・・・職業病だ・・」としか思えません。(苦笑)

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 そして、親方は本日も快調なカンナ屑を出しております!

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建具が入るとイッキにそれっぽくなりますね。う〜ん。。。すばらしいです。

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さて、1階に戻り・・続きの作業をしようと・・

しかぁ〜し!!! そこで問題が!

1つのハンガードアの戸車加工が未加工のまま納品されてきたということが発覚したのです。

どうするって。どうにかしなきゃなりません。

で、親方得意の電動工具と定規を駆使して、物の見事に仕上げました。

 

どうです?! 美しいできばえでしょう?

納品されいていた他の建具、工場加工の分より美しくできたくらいです♪

っていうか、最近は工場加工が主流ですが、以前は全部現場で加工していたのが当たり前でしたからね。

そんな時期もがんがん仕事してきた親方が得意の道具を駆使して、仕上げるのは、ある意味簡単なのかも?

でも、手間っちゃ手間なので、忙しくて枚数もべらぼうな時は、お願いですから、工場でお忘れなく加工してください(願 ^^;)

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さて、次なる課題は一体???

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ハンガードアの触れ止めも相手がタイルです。一歩間違えばタイルにヒビ?いや、割れちゃうかも?

でも、やらないわけにはいきません。

  

はいっ! さすが親方。綺麗に仕上がりました♪

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一体次は何だ?って気分になってきます。。。

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次は、

フランス落とし、ですから落とせなくてはならないわけですね。

はい。

しかし、落としを受ける側は、その時により材料がさまざまです。

今回は、何箇所もフランス落としがあり、タイル有、鉄板有でした。

これって相当大変なんですよ。。。涙。。。

 

鉄板相手に、綺麗に穴をあけて見せます。 美しい仕上がりですねぇ〜♪

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最後の難関は・・・

これでした。

 

ちょっと何かお分かりになりづらいかも知れませんが、障子の鴨居溝が端まで無いんです。

これがこの設計士さんのやり方なんだそうです。

だから、障子の角を切り欠いて仕上げました。

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はぁはぁ・・の悪戦苦闘の現場でした。

管理人も取材しながら手元・掃除と大活躍?しましたぁ〜

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さて、前回の更新からまたカナリの月日が流れ・・

「更新が無いぞ!」というお声も多数頂戴しておりましたが・・

なかなか記事を作成する時間を取ることが出来ませんでした。

本当に申し訳ございません。

言い訳としましては、(毎度見苦しいですが ^^;)

実は、引越しを致しましたのです。

急に決めた引越しでした。ですので、ばたばたでした。

引越ししようか、という「話し」が出たのが暮れも暮れの12/28頃。

物件を選んだのが1月の正月休みの時。

見学に行ったのが1/4。

さて、そこからコロコロと引越しへの道をまっしぐらでした。

普通の家庭と違うのは、自営業ですので、仕事道具や事務仕事の物が大量にあることです。

何が大変ってそれらが大変です。しかし、家庭用品なんか無くしても捨ててしまっても、

後で「合った方がよかったな」だったら、買えば済むことです。勿体無いからしませんけど。

しかし、仕事の物は「捨てちゃったけど、しょうがないね」ではすみません。

親方の仕事道具は、捨てるなんてことありえませんし、ましてや、他人様の引越し屋さんに

運んでいただくこともはばかられるほどです。

事務関連では、書類には決められた保管期限がありますから、これまた「捨てました」では

すまないわけです。

と、まぁ、言い訳を書き並べましたが、そういうことで記事のネタはあったものの、ずっと

書けないまま今日に至りました。やっと落ち着いて記事をまとめる時間と心のゆとりが

出来ましたので本日Upさせていただきました。

次回は、多分「第7回三木刃物倶楽部」の様子をUpするんではなかろうか、と思っています。

できれば、早めにUpするよう「心がけ」ます ^^;

最後に、新しい家の親方の作業部屋の様子をご覧いただいてこの記事を終了させていただきます。

 

削っているのは、第7回三木刃物倶楽部で、また講師を努めることになりましたので、準備をしているところです。

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